豊橋市公会堂で開催された大竹広治ヴァイオリンリサイタル:バッハとイザーイの無伴奏曲を2時間にわたって熱演
8月13日大竹広治ヴァイオリンリサイタル 豊橋市公会堂大ホール
8月13日、豊橋市公会堂大ホールで開催された大竹広治ヴァイオリンリサイタルに行ってきました。
大竹さんは、今年の秋から欧州を回られて、その前に地元で一度演奏会を開くということで、私も応援に駆けつけました。
バッハの無伴奏曲
大竹さんは特にバッハの無伴奏曲には情熱を注いでおり、今回のリサイタルでもその魅力を存分に披露してくれました。
プログラムは以下の通りです。
- バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
- バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
- バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
私は特にパルティータ第2番のシャコンヌが印象的でした。この曲はバッハが最愛の妻を亡くした悲しみを表現したものと言われています。
大竹さんの演奏は情感豊かで、聴衆を感動の渦に巻き込みました。
約15分間に及ぶこの曲を弾き終えたとき、会場からは拍手喝采が沸き起こりました。
イザーイの無伴奏ヴァイオリン曲
イザーイはベルギーのヴァイオリニストで作曲家で、1924年に無伴奏ヴァイオリンのための6曲のソナタを作曲しました。
その中の第2番、第3番、第5番がパルティータと呼ばれています。パルティータとは、バロック時代に流行した舞曲形式の組曲のことで、バッハも有名な無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータを3曲残しています。
イザーイのパルティータは、バッハの作品に強く影響されていますが、同時代の音楽的要素も取り入れています。
例えば、第2番はグレゴリオ聖歌「怒りの日」を循環主題として用いており、第3番は全音音階や四分音を使っています。
また、各曲は親交のあったヴァイオリニストに献呈されており、彼らの個性や演奏スタイルを反映しています。
イザーイのパルティータは非常に高度な技巧と表現力を要求する難曲ですが、その美しさと深さに魅了される人も多いです。
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ [2][2]: 無伴奏ヴァイオリンソナタ (イザイ)
榊原平
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