6月5日世界環境デー「かけがえのない地球 Only One Earth」 ストックホルム人間環境宣言から50年 名古屋市公会堂へ
6月5日 世界環境デー 2022
2022年6月5日は「世界環境デー」であり、ストックホルム宣言 (国連人間環境宣言)からちょうど50年ということで、鶴舞の名古屋市公会堂で開催された 中部の「国連人間環境会議から50年」SDGs Symposium on "Stockholm+50" in Chubu Central Japanと題するイベントに参加してきました。
世界環境デーとは?
1972年6月5日、ストックホルムで国連人間環境会議が開催され、ストックホルム宣言(国連人間環境宣言)を採択。それを記念して毎年6月5日は世界環境デーと国連で定められています。
Only One Earth かけがえのない地球 世界環境デー2022テーマ
2022年世界環境デーのテーマは「Only One Earth かけがえのない地球」でした。
鶴舞公園
Stockholm+50
SDGs シンポジウム:中部の「国連人間環境会議から50年」 SDGs Symposium on "Stockholm+50" in Chubu Central Japanへ
名古屋市公会堂 鶴舞
SDGs Symposium on "Stockholm+50" in Chubu Central Japan
SDGs シンポジウム
中部の「国連人間環境会議から50年」
「環境と開発」の問題を世界中で議論するきっかけとなった国連人間環境会議から50年がたちました。 ストックホルムで1972年6月5日に開幕した同会議を記念して、 中部地域における「環境と開発」の 半世紀を振り返り、そのレガシーを SDGs時代の担い手に継承します。
2022 年 6 月 5 日 (日) 13:30 ~ 17:00
名古屋市公会堂 第7集会室
プログラム (敬称略)
(名古屋市昭和区鶴舞1丁目1-3)
開会挨拶 飯吉厚夫 (中部 ESD 拠点 代表、 中部大学理事長・総長) (13:30~)
基調講演
『ストックホルムから50年、 リオから30年、そしてSDGs』 竹内恒夫 (名古屋大学 名誉教授、中部 ESD 委員
パネル討論 第1部 (14:00~)
ストックホルム世代~中京工業地帯の公害経験のレガシーは?
- 伊藤章治 (桜美林大学 名誉教授、 元東京新聞 [中日新聞] 論説委員)
- 内河恵一(中部の環境を考える会世話人、 弁護士)
- 稲垣隆司 (愛知環境カウンセラー協会相談役、 元愛知県副知事)
- 朴 恵 (三重大学 特命副学長、 WHO アジア太平洋環境保健センター [WHOACE] 所長、
パネル討論 第2部 (15:00~
リオ世代~リオのキーコンセプト SDは、この地域にどう活かされたか?
この地域の循環型社会づくり、 エネルギー地産地消は十分か?
- 松原 武久 (東海学園大学学長、 前名古屋市長、 なごや環境大学 初代実行委員長)
- 飯尾歩 (中日新聞論説委員)
- 萩原喜之(三河の山里コミュニティパワー専務取締役)
- 杉山 範子(世界首長約 / 日本事務局長、 名古屋大学 特任准教授)
・休憩
パネル討論 第3部 (16:00~
・古澤 礼太 (中部 ESD 拠点 事務局長、 中部大学准教授) ・戸成司朗 (中部SDGs推進センター 代表理事、※)
・油口 琢磨 (学生団体 ACTION FOR FUTURE 代表、 中部サステナ政策塾塾生) 鬼頭美優和(名古屋国際高等学校 3年生 [SDGs 未来倶楽部 Sus-Teen!)
閉会挨拶 遠藤和 国連地域開発センター [UNCRD] 所長)
REGIONAL CENTRE OF EXPER
「共催 中部 ESD 拠点協議会、 なごや環境大学
参加登録は申込みフォームから!
参加 中部の環境を考える会、愛知県環境カウンセラー協会 中込み
(参加費無料) https://forms.gle/GNPEMa8m4yMPw
国連地域開発センター (UNCRD)
中部大学国際 ESD・SDGs センター
FQ9A
中部圏 SDGs 広域プラットフォーム
中部 ESD 協議会 検索
人間環境宣言(ストックホルム宣言) 2016/12/27辞書
人間環境宣言とは
人間環境宣言とは、1972年6月5日から16日まで開催されたストックホルム国連人間環境会議(UNCHE)で採択された環境保全に関する諸原則について示した宣言。前文7項目及び原則26項目で構成されています。人間環境宣言は前文において「人間環境の保全と向上に関し、世界の人々を励まし、導くため共通の見解と原則」と位置付けられています。
ストックホルム国連人間環境会議は、「かけがえのない地球(ONLY ONE EARTH)」をテーマとし、国連として環境問題を議論する初めての国際会議でした。当時はそれまで環境に関して世界共通の一般的合意がなされておらず、各国は排他的領域主権に基づき、自国内での個別的対応を実施していました。しかし、戦後の先進国の急速な経済発展とそれに伴う資源の限界。人口や天然資源、環境など地球上の諸要素の相互依存性。そして途上国における貧困からの脱出という環境問題という新たな問題が浮上してきたことを背景に。本会議が開催されました。113ヶ国が参加しました。
同宣言は、「自然のままの環境と人によって作られた環境は、共に人間の福祉、基本的人権ひいては、生存権そのものの享受のため基本的に重要である」とし、環境の保護改善は人間のそもそもの義務であることを示しています。そして共通の信念として、環境に関する権利と義務、天然資源の保護、野生生物の保護、海洋汚染の防止、核兵器などの大量破壊からの回避、そして開発の促進と援助などが重要な目標として原則に掲げられています。
この宣言では、国に対し、「国は、国連憲章および国際法の原則に基づき、自国の資源をその環境政策に従って開発する主権的権利を有し、かつ、自国の管轄または管理の下における活動が他国の環境または国の管轄外の地域の環境を害さないことを確保する責任を負う」とし、国の責務を明確に表現しました。また先進国に対しては、発展途上国と経済発展のために「自らと発展途上国との間の格差を縮めるよう努めなければならない」としました。一方、開発途上国に対しては、「環境問題の大部分が低開発から生じている」ため「開発の優先順位と環境の保全、改善の必要性を念頭において、その努力を開発に向けなければならない」とされています。
人間環境宣言そのものは、国際条約ではありません。そのため、署名や批准手続き、また宣言で掲げられた原則からは国の権利や義務は生じません。しかし、その後人間環境原則は、オゾン層の保護のためのウィーン条約や環境と開発に関するリオ宣言、気候変動枠組条約などの条文で言及されるなど、国際環境法分野の基本文書として認識されています。
このようにストックホルム国連人間環境会議は、環境の分野での画期的な場となりました。ストックホルム国連人間環境会議の初日である6月5日は、国連で「世界環境の日」と定められ、日本でも環境基本法により「環境の日」とされています。また、この会議の場で、国際機関として国連環境計画(UNEP)をケイア・ナイロビに設立されることが決まりました。今日でもUNEPのもとで、環境と国のあり方、環境と社会のあり方、環境と経済のあり方などが議論されて、非常に数多くの取組がなされています。
杉山範子 名古屋大学特任准教授に質問
大気中の二酸化炭素濃度も最近420ppmを記録し(50年前はまだ340ppmだったし、410ppmを超えたのもつい2, 3年前のことなのに)、急激に二酸化炭素濃度上昇していて、気候危機も取り返しのつかない、もう末期の手後れなんじゃないかなとさえ思えてきます。「なんで名古屋市も愛知県も未だに2050年カーボンニュートラル宣言しないんだろう?」って思って、登壇者の名古屋大学の杉山範子准教授に質問してしまいました。答弁した杉山先生のモヤモヤの気持ちも伝わってきました。
参考
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